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DivX設定の「1-pass」と「1-pass QB」の比較

 このところ、パソコンで録りためた番組を効率よく保存する為、ひたすらMPEG2からDivX(現在はDivX Pro 5.2.1を購入)のAVIへと変換する「エンコ職人」状態なのですが、雑誌等でDivxの設定を「ワンパス(1-pass)」でなく「質を基本とするワンパス(1-pass QB:Quality Based)」に設定する、というのを見て早速テスト実行。一長一短ありますが、「おぉ!ずげ~!知らなかった~!」で目から鱗状態なので記事にします。
 先日「録り貯めた番組をDivXへ」でも触れましたが、ねこたまはテレビ録画は今では完全にパソコンです。動画形式は通常DVDと同じMPEG2で、通常は高画質モード(720x480・6Mbps(VBR,ピーク9Mbps))設定で録画しているのですが、30分番組をCMカットしても1.1GB位なので、あっという間にハードディスク一杯になるしDVDに焼いても3-4番組しか入らないので、部屋中DVDだらけになってしまいました。で、もうこのところは殆んどの番組をDivX変換に。ですが、変換が間に合わないものや大切に保存したいものは一部DVDに焼いていると言う感じです。
 DivXへの変換はAviUtlを利用し、映像をDivx、音声はMP3にして、容量で5分の一くらいに落とせており、それなりに満足できる画質なのではありますが、一部苦手な状況と言うものがあるらしく、以前よりも高画質の設定であるエンコーディングビットレートを「ワンパス(1-pass)」で1,100kbpsに上げたのですが、特定の画面でガビガビのブロックノイズになったりするのがあってゲンナリしておりました。
 設定方法は、雑誌で見た記憶を頼りに、詳しくはネットで調べて設定をしました。「質を基本とするワンパス(1-pass QB)」を使用できるようにするには、DivXの設定画面で 「DivX R Certified Profileの選択」というボタンをクリックし、「DivX R Certified」のチェックを外します。これをすることによりDVDプレーヤー等での動作保証が出来なくなると警告が出ますが、今後も殆んどPCでの再生メインなのでOKとすることに。

1pass1pass-qualitybased
 結果は見ての通り。気になっていた特定の場面での荒れが解消されました(左はワンパス:1,100kbps、右は質を基本とするワンパス:ビットレート量子化器3/93%)。しかも、なんと今回は容量がワンパスの200MBと比べ116MBと格段に少ないのです。但し、少ないというのは番組全体でのものであり、オープニングや特定の場面などにあるような激しい動きやスタッフロール、そしてグラデーションやフェードイン・フェードアウトなどの負荷が掛かる画面(交響詩篇エウレカセブンのオープニングやハチミツとクローバーのエンディングなど)では容量が以前よりも倍近くありますが、その画質は先の通り。ねこたまがメインで録るアニメに関しては動きの少ない場面が中心の為、全体としての容量が抑えられる場合が多いです(但しビットレート量子化器3の設定は高い方で、それ程画質にこだわる番組でなければ4位でも十分。物によっては爆発的に容量が増えるのでテストしながら調整か)。まぁ、ワンパスの場合では、動きの少ない場面が高画質であったのに比べると全体的に少しボケた感じで、圧縮が掛かっているのが目に見えて分かる感じもしますが、荒れが少ないのはメリットが大きいですね。あとはDivXの変換に30分番組の変換で80分ほど掛かる変換時間が何とかなれば良いのですが、こればっかりはマシンを変えるしかないか…。

2005/06/05 00:27