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攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG 地上波放送決定

 2004年1月からスカイパーフェクTV!のPPV(ペイ・パー・ビュー:番組単位で支払いの有料番組)にて放送中のアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 2nd GIG」の地上波放送が決定しました。4月より日本テレビでの放送とのことですが、詳しいことは追って発表とのこと。現在、最終話である第26話「憂国への帰還 ENDLESS∞GIG」が放送中で、前回「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(以下S.A.C)」が衛星での放送分終了後に地上波で放送されたので、「そろそろか」と思っていたら決定したとのことで楽しみにしています。前回、地上波放送している事に気づいたのは、たまたま見た第二話からだったため、今回は見逃さぬようかなりチェックしてましたよ。
 舞台となる近未来世界では、高度なネットワークが構築された世界で、電脳と呼ばれる脳に直接電極を繋ぎ有線・無線でネットワークに接続すること、義体とよばれる肉体をより機能的な人工部位に置き換えることなどが日常化している時代で、機能的で高度な活動、情報処理が可能ではあるが、個人のアイデンティティーが希薄になるということがしばしば登場人物が口にしています。1stシーズンである「攻殻機動隊 S.A.C」にて主人公草薙素子が同僚であるバドーから、現在の女性型義体ではなく、より強靭な男性型義体を進められるが断るという場面があり、その理由は自分が自分である確証は女性である自分と記念に貰った腕時計というシーンがありました。自己を形成することにおいて、性というものが大いに関与している、と指摘しているのには驚きつつ「なるほどぉ~」と思いました。確かに性欲に関しては自発的に求め、人を好きになると言うことが感情に大きく関与し、その際に自分と相手の性を強く意識するなど、自分らしさ、自分と言う存在において性は大きく関与する部分であり、それを守ることが自己存在であるゴーストを確立する術である、ということを改めて認識させられました。脳と脳幹以外は全身義体の為ホルモン分泌の無い素子は、かなり意識的に女性らしい行動をとる必要性があるかな~とも思いますが、性同一障害の方はホルモンで精神的な性が決定されていると言うわけでもないし、異性であるから惹かれ合う…と言われても同性愛があるわけで、精神的な性の定義とは何だろう、そしてその拠り所は何処だろう、と思ったり。

2005/02/13 20:19