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月刊誌「薔薇族」廃刊

 日本のゲイ雑誌で、同性愛者の代名詞ともなった月刊誌「薔薇族」(株式会社 第二書房 刊)が、今月21日発売の11月号(382号)で廃刊となりました。
 日本の同性愛を扱うメディアとして、現在のような幾つもの雑誌やビデオ、インターネットなど情報やポルノが簡単に手に届く時代となる以前に、貴重な立役者であった「薔薇族」失うのは、とても悲しいものがあります。本屋で初めて見かけた「薔薇族」の、背の部分の小さな写真の部分で興奮し(笑)、数日後には購入…というねこたまがゲイの世界に踏み入ったきっかけとなった貴重な雑誌です。確かに、他の雑誌にはない独自の記事やマンガは面白いものが多々ありました。しかし、後発雑誌の大量のポルノや魅力ある多くのマンガ、若者向けの情報などのパワーに押されていた感は拭えなかったと思います。若者向け&大量のグラビア・ポルノ&強力な取材力の「Badi」、より大人の体専&ハード・フェチ系をカバーする「G-men」、という強い方向性を打ち出す中において、その魅力が薄れてしまったのかもしれません。また、「バディジェーピィ」「電気G-men」というネットへのシフトも行わなかったのも一つの要因といえるでしょう。更に、ネット独自のゲイ向けポータルサイトが多く立ち上がっており、ライバルが他の雑誌だけでなくなっていたのも要因の一つ、というか、雑誌が支えていたコミュニケーションにおいては完全にネットへシフトしてしまった事が大きいかと思われます。
 ゲイの市場は決して狭まっている事はなくむしろ拡大している中、多くのライバルに対抗すべく常に強い方向性を打ち出すか、もしくは別の方向への変更を打ち出すべきだったのかもしれません。

 …ちなみに、「薔薇族」創刊とともにねこたまは生まれたようです(爆!)

■関連リンク■
雑誌「薔薇族」が廃刊 部数落ち込み低迷続く(Yahoo!ニュース)

2004/09/23 22:13

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