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2001年12月28日

世界初--ファイル交換ソフト使用で逮捕者

PtoPソフト「WinMX」を使って、数百種類のソフトウエアをインターネット上で公開、不特定多数のユーザーが自由にダウンロードできる状態にしていたとして、2001年11月28日京都府警ハイテク犯罪対策室が学生を逮捕した。…ってのは、正直びっくりしました。

というのも、特に「世界初」ってところと、学生を最初に槍玉にしたところ(学校への通達、訓告という手段もとれたはず)。ネットが絡んだ場合や、特に海外で制作された合法ソフトを利用した犯罪で、海外での例が無い判決を日本国内で犯罪として処罰したってのは、ちょっと問題ありのような気もするし。著作権保護の観点から言っても、この数年、利用者よりも権利者優先の改正や厳しい取締りなどが行われているが、知る方法って無いという事に問題は無いのだろうか。僕の思い違いかもしれないけど、今まで学校で「著作権」や「インターネット」に関する授業って無かった気がする…。著作権関連のサイトでは、いきなり「あなたは著作権を侵害していませんか」というような失礼なところが多い(特に以前のJASRACは酷かった)。著作権やネット利用の正しい知識が得にくい状況で、新しい刑法を作成し対処するのは強引過ぎはしないだろうか(パソコン本体を購入してもちゃんとした説明書なんか無いし…)。もちろん犯罪は罰するべきですが、利用者不在の状況は問題があると思う。「簡単!~日でデキるインターネット」でデビューした人は、何も分からず逮捕される事は当たり前?それとも何も分からず買った方が悪い?

■関連リンク■  
社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会[ACCS](http://www.accsjp.or.jp/)
「ファイル交換ソフト」による著作権侵害で世界初の刑事摘発(INTERNET Watch)
世界初--ファイル交換ソフト使用で逮捕者(Nikkei BizTech News)
ファイル交換ソフト悪用で逮捕 (Mainichi INTERACTIVE インターネット)

投稿者 ねこたま : 00:00

2001年12月22日

ネット競売不正アクセスで「2ちゃんねる」に資料求める

今や知る人の多くなった「2ちゃんねる」絡みの不正アクセス関連の事件があったそうですが、その捜査では、警察の「知識不足」がまたあらわになったようで…。マスコミも鵜呑みの報道の傾向があるようで…。

事件自体は、中学生少女のIDとパスワードが2ちゃんねるにカキコされて、それを悪用したアクセスが200件となり警察が動いたようです。で、その対応に動いた警察ですが、ログを提出しろと押し入った先は…サーバー管理会社ではなく、「2ちゃんねる」管理人ひろゆき氏の元へ(2001/12/21AM8:00)。・・・いやぁ、笑った。警察とはいえ、この無知さ加減が良いですね(笑)。また、ひろゆき氏の話では、警察は本人に半分脅迫のような行為をしながら、本人が用事で外出したあと、2時間くらいそこで茶を飲んでいたとか(遊んでた?)。まぁ、そんなことはいいとして、こういう場合は、警察は管理人には現状の確認や削除の有無や経緯などを聞くのは問題無いですが、だれがアクセスしたかという「ログ」は、基本的にはサーバーを管理している人、つまり「Big-Server.com」が持っているわけで、ひろゆき氏にログの提出を迫るのは場違いですね。コンビニ弁当で食中毒があったら、製造会社ではなく、販売したコンビニに警察が「資料になる他の弁当を提出しろ」と来るようなもの(←例えが分かりづらい?)。管理者が掲示板のログを閲覧する事ができる場合もありますが、ひろゆき氏はログを保存していないと公表しています。なのに、警察は「任意でなくても差し押さえが出来るんです」と写真を撮ったり既成事実を作って脅迫まがいをしているようですが…。犯罪検挙はぜひ進めて欲しいですが、意味の無い捜査している暇は無いのでは…。はぁ、この国のITの未来は…明るいのか…。

■関連リンク■  
2ちゃんねる(http://www.2ch.net)
2ちゃんねる主宰者が聴取拒否(nikkansports.com)
掲示板主宰の協力得られず 不正アクセス事件で(熊本日日新聞)

投稿者 ねこたま : 00:00