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世界初--ファイル交換ソフト使用で逮捕者

PtoPソフト「WinMX」を使って、数百種類のソフトウエアをインターネット上で公開、不特定多数のユーザーが自由にダウンロードできる状態にしていたとして、2001年11月28日京都府警ハイテク犯罪対策室が学生を逮捕した。…ってのは、正直びっくりしました。

というのも、特に「世界初」ってところと、学生を最初に槍玉にしたところ(学校への通達、訓告という手段もとれたはず)。ネットが絡んだ場合や、特に海外で制作された合法ソフトを利用した犯罪で、海外での例が無い判決を日本国内で犯罪として処罰したってのは、ちょっと問題ありのような気もするし。著作権保護の観点から言っても、この数年、利用者よりも権利者優先の改正や厳しい取締りなどが行われているが、知る方法って無いという事に問題は無いのだろうか。僕の思い違いかもしれないけど、今まで学校で「著作権」や「インターネット」に関する授業って無かった気がする…。著作権関連のサイトでは、いきなり「あなたは著作権を侵害していませんか」というような失礼なところが多い(特に以前のJASRACは酷かった)。著作権やネット利用の正しい知識が得にくい状況で、新しい刑法を作成し対処するのは強引過ぎはしないだろうか(パソコン本体を購入してもちゃんとした説明書なんか無いし…)。もちろん犯罪は罰するべきですが、利用者不在の状況は問題があると思う。「簡単!~日でデキるインターネット」でデビューした人は、何も分からず逮捕される事は当たり前?それとも何も分からず買った方が悪い?

■関連リンク■  
社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会[ACCS](http://www.accsjp.or.jp/)
「ファイル交換ソフト」による著作権侵害で世界初の刑事摘発(INTERNET Watch)
世界初--ファイル交換ソフト使用で逮捕者(Nikkei BizTech News)
ファイル交換ソフト悪用で逮捕 (Mainichi INTERACTIVE インターネット)

2001/12/28 00:00