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同性愛、脳の機能が決定? (時事通信)

 これまた衝撃的なニュースです。時事通信(時事ドットコムYahoo!ニュース)によると、

同性愛など人間の性的な傾向は、自律神経をつかさどる脳の機能に規定されている可能性があることをカロリンスカ大学(スウェーデン)の研究者らが突き止め、成果が9日付の全米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。
とのこと(原文:Brain response to putative pheromones in homosexual men)。男性の汗などから抽出されたandrostadien(AND:男性ホルモンのテストステロンが変化したステロイドの一種)という物質に、女性と共に同性愛の男性が強い反応を示したとのことで、やっぱり男の汗で(*´д`*)ハァハァするのはゲイとして当たり前の反応だったのね♥ と言っても、実際にはタイプのオトコ限定ではありますが♥♥
 このような発表は、「同性愛=単なる一時的な趣向・もしくは精神的な病気」という誤った認識から開放してくれるものであると思うので、個人的には歓迎、というものです。最近では多少、一般的に同性愛というものが認識されつつありますが、なぜかテレビなどのマスメディアは、昔は「男性から女性の性転換(いわゆるミスターレディー)」、最近では「性同一性障害」と言う部分を取り上げてはいますが、それらよりも遥かに多いゲイ・レズビアンという同性愛者というものは殆んど取り上げられませんよね。一時期「同級生」というドラマが放映されたバブル期にバラエティーで「同性愛」が取り上げられましたが、やはり色物として扱われる事も多く個人的には複雑な心境で見ていた番組も多かったので、一般に同性愛を理解してもらう、と言うのは難しいんだな、とは感じます。まぁ、個人的な趣味の部分を多く含む性の問題を、皆が共有・理解すると言うこと自体無理があるのかもしれませんが。でも、最近はテレビなどのマスメディアで、ゲイとスクープされた歌手や、ゲイのキャラクター(ゲイで無い人も多いですが…)の有名人などが素晴らしい作品を発表したり精力的な活動をすることが、変に「同性愛を理解しろ」と言うよりは一般への同性愛理解に大いに貢献しているように感じ、これこそが理想の形なのかな、と思います。
 但し、遺伝子研究が進むのと同じく、身体等の構造が、その人間の存在や価値として判断される可能性もあるので、この発表が変に一人歩きして差別に利用されることが無いよう願いたいですね。

2005/05/10 23:56