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「ゲイブログリーダー」便利ですが…

 ぼせwebでも取り上げられておりますが、bokuさんが「ゲイ専用Blogリーダー::GBr」というページを公開しており、見てみたところ、このGaysitecafeも登録されておりました。使ってみて「ふふ~ん、便利だね。あれっ…ん?えぇ!」と感じたところが…。登録されたゲイサイトの最新投稿を表示できる、という便利なサイトなのですが、最新投稿のタイトルはRSSという公開された情報を表示しているので問題ないのですが、そこをクリックすると、フレーム内にサイト自体が表示されるのです(フレームリンク・フレーミングとも言います)。bokuさんには恐縮ですが、これって著作権侵害のため禁止行為とされている仕様なのですよね…(アプリケーションや個人的に使用するRSSリーダーは対象外です)。また、問題とされるサイト表示を規制するようにIE6セキュリティ設定「異なるドメイン間のサブフレームの移動」を「無効」にしてると使えないとのことで、その利用は把握していますね…。まぁ、禁止する法律があるわけでもなく、相手は個人サイトなので訴えることも無く(カウンターも上がるので多分リンクして喜んでいる方が多いかと思いますが…)、この点について取り上げるのはねこたまだけかと思います。とはいえ、「これがいけない事ではない」と思ってしまうと、現在または今後サイトを運営される方はトラブルに巻き込まれる可能性がある(商業サイトで行えば大問題)ので、勉強という意味で取り上げさせていただきます。
 では、なぜフレーム内で表示させることが問題となってしまうのでしょう。構造的には通常のリンクに似てはいますが、アドレスバーには「http://boku.lovesick.jp/gbr/」しか表示されません。つまり、GaysiteCafeやぼせwebのコンテンツがGBrのコンテンツとして機能してしまっている、ということです。閲覧している人にとっては「どのアドレスのサイトか」は見ることができず、ブックマークできない状態となっており、常にGBrのコンテンツとしてナビゲーションと広告が表示される状態なので、著作権や同一性保持権、氏名表示権(厳密には異なるが、webにおいてはURLが該当する)等を侵害する可能性があるかと思われます。極端に言うと、「他のサイトを自分のサイトにコピー&ペーストし取り込んでいる」のと同じ行為なので、禁止行為として認識されている現在はフレームリンクを見ることはほぼ無いと思います(一部、フレーム処理の間違いでそうなっているサイトも若干ありますが)。大手新聞社サイト(「asahi.com」「YOMIURI ON-LINE」)では明示的に「お断り」「権利を侵害するケース」として記載があります。当サイトでも著作権について取り上げてましたが、社団法人 著作権情報センターのマルチメディアと著作権:無断でリンクを張ることは著作権侵害となるでしょうかはサイトを運営し、リンクを張る際は知っておくべき事項です。
 以上の点がありますが、個人のゲイサイトの運営者が訴えることはまず無いと思いますし、素人ではない方が広告バナーを付けての運営なのでねこたまがとやかく言うことは無いと思います。ちょうどねこたまは現在「コンテンツ保護」に関するページを作成中で、サイトで一部(執筆時は個別エントリー)をフレーム表示した際にフレームを解除するJavaScriptを埋め込んでみたので、興味がある方はソースを見るかDream-Seed:フレームの解除方法などの解説サイトや関連書籍を参考にしてください。bokuさんには重ね重ね恐縮ではありますが、RSS利用だけでは問題が無いので、気になった者がいる、と気に留めていただければ幸いです。ゲイのブログのRSSリーダーとしてのコンセプトは大歓迎ですよ。

2004/11/03 20:55