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現代の黒船となったiPod(白いけど…)

 全世界で大人気となっているAppleのiPod。今やWalkmanをも凌ぐブランドとなっており、小型のiPod miniは世界的に手に入りにくい状況で、銀座店や大阪のアップル直営店にて購入のために長蛇の列を作っていたのは記憶に新しいかと思います(この数日、やっと予約せずに購入できるようになった)。ですが、そのiPodの使用環境において、外国に比べると日本では多くの制限があります。その原因の一つは、過剰なまでの音楽著作権保護によるもの。
 ネットが普及するにしたがってWinMXやWinny等のファイル共有システムを利用して違法コピーが横行する事となり、その対策としてAvexSONY MUSICなどが自社の販売する音楽CDをCCCD(コピーコントロールCD・ソニーはレーベルゲートCD)へと変更しましたが、それはCD規格とは外れたもので、パソコンでは専用ソフトでの低音質データのみ再生可(とんでもなく音質が悪くて頭来た!)、カーオーディオなどの一部のオーディオ製品では再生できない、最悪の場合故障するという一般利用者に不利益となる状況となっておりました。SONYにおいては、自社のフォーマットATRAC3/ATRAC3plus普及の為にSONY MUSICの音楽をパソコンや携帯プレイヤーで利用したい場合は、自社のパソコンや自社フォーマット規格製品など最新の対応製品が必要で、なおかつコピーの度にライセンス料支払いが必要(最初の一回は免除)というコンテンツを囲い込んだ独占的ともいえるシステムを構築しておりました。
 しかし、時代はAvexやSONYの思ったようには行かず、パソコンで一般的なMP3やWMAフォーマットが利用できるシリコンオーディオや小型ハードディスクオーディオが全盛で、逆に一般消費者からはコピーの出来ないCCCDやSONY独自フォーマットは足かせとなっていました。さらに追い討ちをかけたのがアップルのiPod。世界的に売れている商品でAvexやSONY MUSICの音楽が利用できないという状況に陥り、Avex・SONY MUSICともに、CCCDの全面採用から撤退するとの発表がなされました[現場スタッフが採用決定:Avex 11月17日以降の新譜から全廃:sony]。ソニーにおいては、対iPodとして発売されたNW-HD1も、BCNの携帯オーディオ売り上げ(2004年09月20日~09月26日調査)ではiPodのみならず他社製品に押されランク外という散々な状況となっております。まぁ、最大約13,000曲記録と宣伝しながら音楽利用非推奨の低音質モード(対iPod用?)での数値だったり、イベントにて社長がNW-HD1を上下逆に持つ」「鳥越氏の「iPodと何が違うの?」との質問には、「比較は難しいが、うちのほうがいいです(福島氏)」とコメント」など様々な伝説(?)を作った製品で、テコ入れの為にオプションを削った低価格版NW-HD2が昨日発表されました。
 個人的には対iPod製品としては東芝の新型GIGABEAT(Fシリーズ)が魅力的。発売が11月下旬以降と少し先なのが残念ですが、自分で持っているMP3やWMAを変換せず利用できるのが魅力的。あぁ、でもUSB 2.0充電やApple Store では、パーソナライズサービスが今なら無料(名前の刻印してくれるってこと)とかあるのでiPodも捨てがたいし…って、いつの間に買うって話に…

2004/09/30 21:02