« VOICE 04 | トップページ | 12月1日は「世界エイズデー」 »

アニメ「MONSTER」エンディングにフジ子・ヘミングの歌

 11月31日深夜(日付では12月1日)放送の日本放送系列のテレビアニメ「MONSTER」第33話のエンディングで、世界的に有名なピアニスト「フジ子・ヘミング」の歌が流れました。曲目は「Make It Home」で、作詞・作曲・編曲は蓜島邦明とのこと。前回までは、歌・作詞 David Sylvian、作曲 David Sylvian/蓜島邦明、編曲 蓜島邦明の「for the love of life」が流れていました[オリジナルサウンドトラック情報はこちら]。
 フジ子・ヘミングといえば、ブルーノ・マデルナのソリストとして契約しヨーロッパ各国で演奏する経歴を持つ、今や世界を代表するピアニストの一人です。病気の為に耳が聞こえにくくなってしまうなどの苦境を乗り越え、日本に帰国後、2000年3月にはデビューCD「奇蹟のカンパネラ」、2001年は「憂愁のノクターン」2003年は「フジ子・ヘミングの奇蹟~リスト&ショパン名曲集」と3度の日本ゴールドディスク大賞 クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
 その彼女の歌が、なんとテレビアニメ「MONSTER」のエンディングで流れてびっくりしました。有名なピアノ演奏家が歌を歌う事について、番組や彼女の公式サイトにおいてその情報や経緯は公表されておりませんが、極めて珍しいことかと思います。また、ストーリーが後半に差し掛かる放送日から折り返しとして曲目が変わることはありますが、ラストに挿しかかろうとする段階での曲目変更はあまり例が無いかと思われ、フジ子・ヘミング大抜擢への経緯が気になります。
 アニメ「MONSTER」のストーリーは架橋に差し掛かり、図書館でDr.テンマがヨハンを捕らえる(敢えてこういう表現をします)のか、というところまで来ています。雑誌「日経キャラクターズ2005年1月号(11月25日発売)によると、深夜アニメにおいて視聴率トップとの記載があったと思います(うる覚えなので詳しくは本誌で確認してください)が、浦沢 直樹のストーリーの素晴らしさに加え、MAD HOUSEのハイクオリティーなアニメーションは毎週見るのが楽しみです(ここまで安定した作画とアニメーションの作品は本当に珍しい)。当初から決まっていたのか人気が上がったからなのかは知りませんが、現在33話を超えるという深夜アニメでは異例の話数が続いており、当初無かった番組ホームページも立ち上がりました(でもここに来て「準備中」のコンテンツが多いのが痛いですが…)。原作は読んでいないので、今後の展開がとても楽しみですし、何といってもエンディングのアニメーションの続きや意味も何なのかが気になります(今日また少し進展しました)。

【後日追記】
上記にて「ラストに挿しかかろうとする段階での曲目変更はあまり例が無いかと思われ」とありますが、ねこたまの勘違いなので訂正いたします。TV放送第33話「子どもの情景」は単行本でいう全18巻中8巻目であり、まだ中盤に差し掛かるところなので曲目の変更は特に際立っている訳ではありませんでした。

2004/12/01 01:26