« モバHO!本放送を開始 | トップページ | 新潟を中心に地震 »

増える“大人向け”アニメ

 YOMIURI ON-LINEの記事で「増える“大人向け”アニメ 深夜 週17本に」とのことで、またアニメネタで。特に前期かなり盛り上がってきたので、そこに投入する作品ということで力が入っているものが多いですね。ただ、マンガのアニメ化がかなり進んでいて、「次は何がアニメ化できるか」という段階になっていて質の低下が心配されましたが、そこそこ面白いものが多く安心。では、ここで現在放映されているアニメ(深夜中心)のコメント。
 大人向けといえる作品では、画力・ストーリー共に「MONSTER」はおすすめ。浦沢直樹原作の優れた持ち味を上手くアニメ化しており、クオリティーが高い作品です。再放送ではありますが、「プラネテス」は原作のストイックさは無いですが、画力や世界設定が良く出来ていて楽しめる、良い意味でNHKらしい作品となっています。「KURAU」は画力・脚本・ストーリー共に良く、今期一番好きで楽しみにしている作品。光の表現が上手い。「巌窟王」は、2Dテクスチャーを多用した実験的作品という色が濃いですが、画力はあります(ちょっと目がチカチカするかも)。「モンキーターン」はレースのシーンはもの凄いパワーがあり手に汗握ることが多いです。演出力もさることながら、3DCGを上手く利用して質の高いレースシーンは必見。ただ、扱う内容が賭博なので、週末の朝や夜のゴールデンタイムには進出出来ないのでもったいない気もします。「BECK」は、普通の男の子である主人公がバンドで成功していく、マンガ世代には比較的等身大のストーリーなので原作同様、こちらも人気は出そう。心配していた英語や音楽の問題も無く、素直に楽しめます。止め絵では荒い感じですが、逆に動きが良いので個人的に期待。「サムライガン」は硬派ですが、人を殺すシーンが多い(特に女性)ので苦手。しかも、キャラが微妙に横山光輝風? 「砂ぼうず」「ジパング」は他の番組と被ってちゃんと見てませんが、良く出来ているようです。
 方や、深夜アニメは「萌え&エロ&美少女」の、大人向けと言っても購買力のある30代オタク向け作品が揃います。「舞HIME」は魔法&学園もので、この手の王道と言ったところでしょうか。画力があり萌え要素ありで、21日深夜放送分では下着ネタでプチ祭り状態でした…。月詠(つくよみ)は「お兄さま~」とコテコテ萌え要素強し!(でも微妙に抑え目?) オープニングからアレですから初回では祭り状態(曲作ったのはオタクな外国人!)。画力はありますがストーリー展開がもう少しかな(メガネ美少年の御堂は女性に人気出そう…)。「tactics」は美少年主人公で女性向けな感じですが、女の子は萌え系で画力もあります…でもストーリー的には深夜大人向けでは無いかな(最遊記な感じ)。違う意味でオタク向け…というか、オタクに染まっていく主人公を描く「げんしけん」はねこたま的には、その世界にいた人間なので濃すぎて微妙…(「オタクのビデオ」よりはマシ)。画力は微妙だけど、小技が多いので分かる人には分かる作品?
 なぜか今期はターゲットの年齢がどう見ても低いと感じる「双恋」「ローゼンメイデン」が微妙。絵的にもツライ部分があり、子供の時間帯向けかと…(「双恋」は主人公が沢山の女の子にモテモテのストーリーでヲタ向けではあるが…)。
 深夜アニメではないですが、「ブラックジャック」「焼きたて!ジャぱん」は今期の目玉でしょう。ただ、「ブラックジャック」は今となっては目新しさもなく、原作の生命に対する厳しさが取り除かれた「良い子」的な作品になっており、予想通り視聴率が芳しくないとのニュースがありました。人間の部位をかき集めてピノコを作ったシーンが出れば流れは変わるかもしれませんが、それは無いですよね。変わって「焼きたて!ジャぱん」は盛り上がりそう。原作が良いので変に脚色出来ずアニメのオリジナリティーは低いでしょうが、「ミスター味っ子」ばりの「美味い~」と叫んで踊りだすシーンは見ものです。前期からの「ケロロ軍曹」は、アニメ化で更にパワーアップした作品で、最初から見ていれば良かったと思える作品。
 前期から引き続きの「蒼穹のファフナー」と現代版が始まった「お伽草子」は力が入っているのは分かりますが、視聴者が付いていくのか微妙。特にお伽草子は、基本的に画力はあるが「この人誰?」とか思っちゃう程絵が崩れる時があってゲンナリしたのと、ストーリーが微妙。現代版になって共感が持てるようになったので巻き返せるか?
 てなわけで、また長々とオタクな内容で済みませぬ…

2004/10/22 02:24